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イタリアの全空港、EU出入国システムに向けた完全生体認証チェックを導入

イタリア、ローマ — 2026年3月31日より、イタリア国内の全42空港において、欧州出入国システム(EES)のための100%生体認証が導入されました。これは欧州連合(EU)全体の国境警備における重要なアップグレードとなります。長らく待望されていたデジタルプラットフォームであるEESは、シェンゲン圏に入国する非EU加盟国の旅行者を対象に、従来のパスポートスタンプに代わり、顔写真、指紋、虹彩パターンの自動スキャンを採用します。イタリア民間航空局(ENAC)は火曜日、この全国的な展開を認め、ローマ・フィウミチーノ、ミラノ・マルペンサ、ヴェネツィア・テッセラ(マルコ・ポーロ)などの主要ハブ空港でのシームレスな統合を保証しました。
この動きは数年にわたる準備と試験運用の末に行われたもので、イタリアはEU全体での導入における先駆者としての地位を確立しています。今後、60カ国以上の非EU加盟国からの旅行者は、初入国時に生体情報を登録し、滞在期間の追跡や不法残留の検知を行うための中央データベースが構築されます。ENACのピエルルイジ・ディ・パルマ総局長は、「このシステムはセキュリティを強化すると同時にプロセスを合理化し、試験運用に基づくと待ち時間を最大40%短縮します」と述べました。航空会社は、準備が整っていない乗客の搭乗を拒否するよう指示されており、EUのEESモバイルツールなどのアプリが事前登録の選択肢を提供しています。
旅客擁護団体は効率性の向上を歓迎している一方で、データのプライバシーや導入時の不具合に対する懸念も残っています。イタリアのデータ保護当局は、GDPR(一般データ保護規則)への準拠を条件にこのシステムを承認しましたが、専門家は旅行のピークシーズンには当初の遅延が発生すると予測しています。EUが2026年後半にEESを海路や陸路の国境にも拡大する中、イタリアの全空港での展開は、EU圏内のデジタル国境革命のベンチマークとなります。
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